palanARを活用して東京国立博物館のオリジナルフォトフレームを作成!

今回は東京国立博物館広報室の江原さまと中村さまに、palanARでご作成いただいたオリジナルフォトフレームについてお話をお伺いしました。

今回の施策概要を教えてください。

昨年、東京国立博物館にて開催した創立150年記念特集「つたえる、つなぐー博物館広報のあゆみー」の展示にてARフォトフレームを作成しました。
東京国立博物館は、明治5年(1872)、湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も長い歴史を持つ博物館です。
創立当時は摺物の案内、戦後以降はポスターやパンフレット、チラシや博物館ニュースなどの広報用印刷物を主としてきましたが、インターネットやSNSの普及による時代の変遷と共に博物館広報の形態も変化していきました。
この特集展示では、タイトルにもあるように「つたえる、つなぐ」が大きなテーマとなっています。特にSNSは情報取集のひとつとして利用している方が多いツールです。SNSを通じて博物館からお客さまに情報をつたえ、そしてお客さま同士が写真や情報を共有することでつながっていただきたいという思いからオリジナルのフォトフレームをデザインし、SNSでシェアしてもらいたいと考えARフォトフレームを導入することにしました。

反響はいかがでしたか?

幅広い年齢層に楽しんでいただけるデザインでご用意させていただいたため、多くの方にご利用いただけたと感じております。
全部で三種類のデザインを作成いたしました。
一つ目は東京国立博物館の150周年のロゴが入ったシンプルなフレームとし、汎用的なデザインにしました。
二つ目は東京国立博物館の公式キャラクターであるトーハクくん、ユリノキちゃんのデザインを挿入し、秋の季節に合ったデザインでご用意しました。
三つ目は「推せる」という文字を入れて若い方に楽しんでいただけるようなフレームデザインにしました。こちらのデザインは東京国立博物館としては挑戦的なデザインではありましたが、結果として三つのうち一番ご利用者数が多いフレームでした!

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palanARをどのように知りましたか?

今回の特集展示の準備段階からフォトスポットの設置を企画していたのですが、フォトスポットだけではなく+αコンテンツを制作できないかと考え、いろいろと調べる中でARを見つけました。
コンテンツを使用するにあたって、当館にご来館いただく方にはご年配の方もいるため、アプリをダウンロードしないブラウザベースで体験できるAR(WebAR)を探していたところ、palanARを見つけました。

palanARをご利用いただいた理由をお聞かせください!

主な理由としては簡単に操作ができた点と無料で使用できるプランがあったという2点になります。
機能としてできることはたくさんあると知っても、どのように使いこなしたらいいのか分からないことがありますが、palanARの場合は直感的に操作ができたので完成形のイメージが容易にわきました。
また今回のARフォトフレームは東京国立博物館が1からARコンテンツをオリジナルで作成した初めての実績となります。初の試みだったこともあり、どのくらいの費用をかけてどのような効果を得られるか予測を立てることが難しくもありました。そのため、無料でトライアルできるプランがあったことはありがたかったです。

今後も継続してpalanARを使用されたいですか?また、どのように活用していきたいとお考えですか。

現実空間に建物を表示させる見せ方などでWebARを活用できるとおもしろいなと思います。
現在の東京国立博物館の本館が竣工される前の旧本館は関東大震災の影響で倒壊してしまいました。現在の本館にかざすと旧本館がARで表示されるコンテンツなどが作成できるようになると活用の幅が広げられそうです。

最後に、こんな機能が欲しい、こんなことができれば・・というご要望はございますか。

アップロードする素材の編集もpalanARの編集画面上で操作できるようになるとより一層使いやすくなって嬉しいなと思います。


編集後記

今回は東京国立博物館さまで導入いただいた事例をご紹介しました。
150周年という大きな節目に弊社のシステムをご活用いただけたことをたいへん光栄に思います。
展示の開催期間中にはSNS上でもフォトフレームを利用した投稿写真を数多く拝見でき、とても嬉しく感じました。
palanARは今後もより多くの方が簡単にARをご作成・ご利用いただけるよう、アップデートをしてまいりますのでご期待ください!

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