熊本市立必由館高等学校の文化祭にて、palanARのマーカーなしARを活用いただきました。
熊本市立必由館高等学校の文化祭にて、palanARのマーカーなしARを活用したフォトフレームを作成いただきました。
施策概要を教えてください。
熊本市立必由館高等学校は、国際コース・芸術コース・服飾デザインコースがある市立の普通科学校で、エクサンプロヴァンス市をはじめとして、国際交流も盛んな学校です。
今年、交流都市提携10周年の節目に、エクサンプロヴァンス市長をはじめとした視察団がいらっしゃることになり、熊本市政務局総合政策部国際課から「熊本市を感じてもらえるようなAR用のフォトフレームを作って欲しい」とお話をいただいたことが元々の背景となります。芸術コース美術系の2年生に声をかけ、作品として18点提出しました。
実際に採用されたのは2点だけだったため、残りの16点も含めて文化祭で活用することにしました。文化祭はたくさんの方に来ていただけるイベントです。外部の方に楽しんでいただきながら生徒たちの活動をプロダクトとして見せられる機会になるようにと、関係各所のご理解をいただいて、18種類全てのフォトフレームを一つのURLで楽しめるマーカーなしARをpalanARで作成しました。
当日は美術系のワークショップの紹介の裏面に、AR体験ページの2次元コードを掲載したフライヤーを配布しました。多くの方に楽しんでいただけたのではないかと感じています。
palanARをご利用いただいた理由・決め手はなんでしたか?
今回の施策以前からちょこちょこAR作成ツールは調べていました。
palanARは、調べた中では唯一複数のオブジェクトを配置でき、無料の中でも利用できる機能が豊富なところが魅力的でした。また、施策後の展開としてマーカーを用いたARや位置情報に基づいたARも作成できそうな点や、ブラウザでARを体験できる点が利用する決め手になりました。
当校は校舎内での生徒スマートフォン利用は禁止ですが、chromebookが1人1台貸与されています。なので、ブラウザで誰でも楽しめて、やりたいことが実現できるpalanARがぴったりでした。
初めて使う方にもわかりやすく誘導できるような機能がpalanARにあったので、モーダルに体験者にやってほしい操作の説明などを組み込むことができました。
今後どのようにARを活用していきたいとお考えですか。
壁にARを設置する機能を活用してみたいです。
ARは、スマートグラスなどが普及する今の高校生が20代後半〜30代になった時には、当たり前になると思います。言葉だけでなく、palanARなどを活用して、制作まで含めて実際に体験することで未来を想像してもらい、新しいことをやってみようという原動力、きっかけになればいいなと考えています。
今後palanARに期待することはありますか?
私は空間にオブジェクトを配置するデータの扱い方を他の制作ツールなどで知っていたので、あまり迷わずにpalanARを操作することができましたが、マウスでのオペレーション(スクロールで画面の移動など)やXYZ軸など初めての方は難しさを感じるのではないかと思います。
ヘルプが操作の場面ごとに小さく出るなど、授業で生徒たちにも簡単に教えられるようになることを期待しています。
生徒たちが自分で作れるようになることで、「こんなことができるんだ」とアイデアが生まれてたくさんの新しい企画を立ち上げられるのではないかと思います。
編集後記
今回は、熊本市立必由館高等学校の文化祭で、マーカーなしARを作成いただいた背景をお伺いしました!
作成いただいたARは、18種類のフォトフレームを横に並べてスクロールで選べるようにするという素敵なアイデアで新鮮でした。また、体験者にスムーズに操作いただけるようなモーダルのご活用も大変嬉しく存じます。
すべての人がARを使える世界を目指し、すでにあるヘルプ記事だけでなく、より簡単に操作できるよう改善を進めてまいります!
▼関連情報
・熊本市立必由館高等学校 HP
https://sites.google.com/su.kumamoto-kmm.ed.jp/hitsuyukan2021/
・ 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCB9uqC9w0yIRD3kMjYWS4rQ
・学校パンフレット
https://drive.google.com/u/4/uc?id=1f4ug8StuXw47USUpZDiFTcpxu6BHQJOT&export=download