地域の思い出をARで保存。子供から大人まで楽しめる、駅家小学校PTAの取り組み

取り壊しが決まった、地域に親しまれた駅家マウンテンを残すプロジェクトの中で、palanARを活用いただいた駅家小学校の2023年PTA本部役員の皆様に裏側と想いを伺いました。

今回の取り組みの背景を教えてください。

1970年、駅家小学校にプールを建築した際の残土を用いて、みんなが遊べるような山としてつくられたのが、駅家マウンテンです。
創立110周年を迎えた2018年に、これからも安全に楽しく遊べるようクラウドファンディングを行い修繕とペイントを施しました。

しかし、古い構造物で倒壊の危険性があると市から判断を受け、2023年8月に取り壊すことが決まりました。
この決定を受け、私たち2023年度のPTA役員の中で、何かしらの形で駅家マウンテンを残せないかという想いがありプロジェクトを立ち上げたのが背景になります。
PTA役員の皆様

モニュメントを作る案もありましたが、費用がかかってしまうため、別の方法でみんなの記憶に残り続けるようなものが作れないかと考えました。今の時代にあったもの、かつ私たちらしい面白いものにしたいというアイデアの中で、ARを選びました。

44年間という長い時間を地域とともに過ごした駅家マウンテンは、小学生のみならず長い間地域に住んでいる方にとっても大切なものです。取り壊されてしまった後も、駅家マウンテンで楽しい思い出があったよね、と昔の記憶を呼び起こせるきっかけになればと思いました。
お子さん、お孫さんと写真撮影していただき、駅家という地域が良い場所だなあと改めて感じていただけるのではないかとpalanARのフォトフレーム機能や平面認識ARを利用することにしました。
説明の様子

ARを体験していただいた際の反応はいかがだったでしょうか?

作成されたフォトフレーム01

みんな「すごい」「面白い」と大絶賛でこんなことができるんだと子供が特に喜んでくれました。ただ写真を撮るだけではないのがなかなかない体験だと楽しんでもらえているようでARを作成して良かったなと感じています。

作成されたフォトフレーム02

子供たちに配られているChromebooksだけでなく、親の端末でも撮影できるのでみんなで楽しめるのが魅力だなと思います。

ポスター

ARが体験できるQRコードを載せたポスターを何種類か作成し、数箇所に今後設置される予定です。より多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。

palanARをご利用いただいた理由・決め手はなんでしたか?

予算の都合もあり、無料で使えるところが決め手でした。
最初は難しそうだなと思いましたが、使い方が説明されている動画があるのを見つけて簡単に作れそうと思い作成し始めました。

駅家マウンテンの綺麗な写真が1枚しかなかったのですが、他のツールなどを用いて3Dモデルに変換でき、あまり知識がなくても簡単にARにすることができました。

今後どのようにARを活用していきたいとお考えですか。

今回はスケジュールがタイトだったのもあり、あまり深いところまでpalanARを活用できなかったのですが、どんなことができるのかなど分かるとアイデアの幅も広がりそうです。
歴代の校長先生が出てくるARや宝探しのコンテンツなどを作れたらみんなで楽しめて面白そうだなと思います。


編集後記

駅家小学校の2023年PTA本部役員の皆様にAR作成の背景を伺いました。
地域の皆さんの素敵な思い出が詰まった駅家マウンテンを思い出すきっかけに、palanARをご利用いただいたことを嬉しく思います!

長期的に体験QRコードが張り出されるとのことで、多くの方に楽しんでいただくのが楽しみです。palanARのイベント機能にもぜひ挑戦いただければ幸いです!