文化財をARで楽しく学習!ムサシカメ丸と学ぶ 府中市文化財AR解説マップ

palanは、東京都・府中市の令和6年度価値共創促進事業に採択され、その取り組みとして、「ムサシカメ丸と学ぶ 府中市文化財AR解説マップ」を企画・開発しました。
企画背景
府中市は奈良時代から平安時代にかけては武蔵国の国府が置かれ、70件以上の文化財を有する歴史あるまちです。
しかし貴重な文化財を保有していながら、人に依存してしまう文化財に関する知識を、市民や来訪者の方々に価値や歴史を広く伝えることが難しいという課題がありました。
そこで「palanAR」と観光ARマップ作成ツール「AR Maps」を活用し、楽しく文化財について学べるコンテンツ「府中市文化財AR解説マップ」を提供いたしました。
イベントでの試験導入
文化財ARマップの作成に先行して、武蔵府中熊野神社古墳まつりなど、府中市内で行われた4つのイベントで試験導入を実施し、わかりやすさや操作感などについて、市民の声を収集しました。
「府中市文化財AR解説マップ」概要
4つのイベントで集めた市民アンケートデータを元に、「府中市文化財AR解説マップ」の企画・開発を行いました。
①どこでも解説AR
自宅でも現地でも、どこでも聞くことができる文化財解説ガイドです。音声とテキスト両方で解説を知ることができ、府中市のマスコットキャラクター「ムサシカメ丸くん」と文化財の経緯や歴史を学習できます。
②現地解説AR
実際に文化財のスポットに行くと体験できるARです。武蔵国の国司が話す解説を聞くのみならず、3Dで文化財の当時の使われ方や、成り立ちをリアルに見ることができる内容になっています。
企画・開発のポイント
・年齢や知識量によらず、誰もが楽しめるようなインタラクティブな仕掛けを盛り込み、使いやすい操作画面を設計しました。
・文化財の3Dモデリングは、文化財が持つ本来の姿をデジタルデータとして後世に伝えるため、学芸員の方より資料をお借りし、形状、質感、色彩など、細部にわたり忠実に再現しました。
・現地での検証を何度も重ね、コンテンツの見え方や、体験導線を改善していきました。
体験方法
下記のURL内のリンクにアクセスするか、市内各施設に掲示されたポスターのQRコードをスマートフォンで読み取ると、「文化財AR解説マップ」が起動します。
マップ・ガイドは自宅でも現地でも体験することができます。
体験ページ・詳細(府中市お知らせページ):
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/fuchusinogaiyo/bunka/bunkazai_ar_map.html
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
今後の展望
より多くの市民や来訪者の方々に府中市の文化財の魅力を深く理解していただくべく、今後はこのような取り組みを予定しています。
・ARコンテンツ数の増強
・学校教育の場での活用(学校向けのデジタル端末への適用)
府中市 ご担当者様コメント
府中市には、今から1300年前、古代武蔵国の中心である「国府」がありました。その国府をはじめとした豊富な歴史や文化を現在まで引き継いできています。このような、本市が誇る貴重な文化財を将来にも繋げていきたいと思い、誰もが場所や時間を問わずに楽しく学ぶことが出来るツールを作成しました。
ツールを作成する過程では、市と民間双方のノウハウを活かせるよう対話を重ね、かつ試験導入により現場で利用者の視点を直接聞いて取り入れました。このことで、“文化財の専門性”と“誰でも楽しめる”を両立した、これまでにないARの解説マップができたと感じています。
府中市内外に関わらず、多くの方に楽しんでもらえたら幸いです。ぜひご利用ください。
府中市 令和6年度価値共創促進事業について
価値共創促進事業とは、府中をよりよいまちにするために、民間団体(企業、NPO法人、市民活動団体、教育機関など)と府中市との「共創」により、
これまでにない新たな事業を実施し、多くの市民に価値を提供することを目的とした事業です。
本取り組みは、令和6年度の価値共創促進事業にpalanが採択され実施されました。
お問い合わせ
ARを活用した学習コンテンツ、観光マップ作成のご相談はこちらよりお気軽にお問い合わせください。
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